どうしてもトレーニングができない期間がありますよね。その間に筋肉がどんどん衰えていくのが不安になることもきっとあるはず。
もちろんトレーニングをしていない期間は筋肉は衰えていくのは事実。しかし筋肉はとても記憶力があります。久しぶりにトレーニングを再開し、しばらくは休んでいた分、最初は思うようにトレーニングが行えずネガティブになるかもしれません。しかしすぐに以前の重さや回数をこなせるようになった経験はないでしょうか?
そう、これが「マッスルメモリー」と言われる筋肉の記憶力なのです。
マッスルメモリーとはある程度の筋トレ経験がある方は筋繊維が大きくなっているため、筋トレを行なっていない期間があってもすぐに元の重量・動作でトレーニングを行なえるという復元能力のことをいいます。
そこで今回はマッスルメモリーとは?・起こる理由を解説していきたいと思います。
マッスルメモリーとは?筋肉の形状記憶
筋肉はトレーニングの原則の通りに考えると、鍛えないと衰えていきます。つまり筋トレを定期的に行なっていないとトレーニングを定期的に行なっていたときよりも刺激がなくなっていくため、しばらくの間トレーニングができない、またはトレーニングをしなくなると、それと同時に筋肉は衰えていきます。
一定期間トレーニングを行なっていて、そこから数ヶ月ほどトレーニングをしていない期間があったとします。その期間からトレーニングを再開したばかりの時は以前よりも負荷や回数はこなせません。しかし思ったよりも早く以前扱っていた負荷を扱えるようになった経験はないですか?
これが言わいる「マッスルメモリー」と言われる、筋肉の形状記憶能力。
トレーニングによって鍛えられた筋肉は、一定期間の休暇を取っていても以前の筋肉に戻りやすいことがわかっています。
マッスルメモリーが起こる理由
マッスルメモリーが起こるメカニズムは、実は完全には解明されていません。
筋肉を筋トレで傷つけることで、筋線維が太くなっていくことで筋肉が大きくなっていきますが、この太くなった筋線維は減っていくのに時間がかかります。そのためトレーニングを再開しても筋肉が戻ってきやすいのです。
また筋肉に信号を発信する運動神経の発達やホルモンが筋肉を発達させやすいホルモンになっていたり、細胞に変化が起こっていることでマッスルメモリーが起こると諸説言われています。
しかし筋肉の柔軟性は記憶されない
筋肉の筋線維、細胞は減るのには時間がかかりますが、筋肉の柔軟性はストレッチなどを定期的にしなければしないほどどんどん衰えていきます。つまり筋肉は固くなっていく。
そして筋トレなどと違い、柔軟性はすぐには元には戻らない。そのためトレーニングはできないとしても、ストレッチは続けるように心がけよう。
マッスルメモリーは保険と考えよう
トレーニングを行なえない時期があっても、あまりネガティブになりすぎる必要はありません。なぜならマッスルメモリーによって筋トレを再開すればすぐに筋力は戻ってくる。そう考えればこのマッスルメモリーは一種の保険と考えることができます。
マッスルメモリーについてまとめると
- 一定期間筋トレをしていなくても再開すれば元に戻る能力
- 筋繊維は落ちにくいため以前の重量・動作に戻りやすい
- 柔軟性は記憶できない
しばらくトレーニングしていなかったからと挫折せず、またすぐに戻ってくるとポジティブに考えてトレーニングに励もう!
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