デッドリフトのバリエーションとしてスミスマシンを使ったデッドリフトがありますが、正直やらない方がいいです。
どうしてもスミスマシンしかないジムに通っているなど特別な理由がない限りはフリーウエイトでのデッドリフトにトライしましょう。
デッドリフトは少し特殊な軌道で持ち上げることになるので、スミスマシンのメリットである、軌道が確保されていることが逆にデメリットになるからです。
目次
スミスマシンデッドリフトはおすすめではない!理由3つ
正直なところスミスマシンデッドリフトはおすすめではありません。
デッドリフトは少し特殊な軌道で持ち上げることになるので、スミスマシンデッドリフトは軌道が確保されていることでスミスマシンに合わせた動きをしなければいけないため、腰を痛めたり、効かせたい筋肉を刺激できないといったデメリットがあります。
もしスミスマシンデッドリフトしかどうしてもできない場合はスミスマシンデッドリフトのデメリットを把握したうえでトライしましょう。
スミスマシンデッドリフトをやらない方がいい理由3つ
- 機械に合わせた動きをしなければいけない
- フック付け外しの動作が意外と面倒
- 踏ん張りにくく腰への負荷が高まる
それぞれのスミスマシンデッドリフトをやらない方がいい理由を深堀していきましょう。
機械に合わせた動きをしなければいけない
デッドリフトは若干手前に引くようなほんの少しだけ斜めの軌道になります。しかしスミスマシンデッドリフトだと軌道がまっすぐに強制化されるため、機械に合わせて不自然な動きをしなければいけません。
「じゃあ合わせればいいのでは?」と思いますが、機械に合わせると効かせたい筋肉へ刺激させにくくなりますし、フォームが崩れて腰を痛めるといったことにもつながります。
スミスマシンのメリットである、軌道が決まっていることがデッドリフトの独特な動きが再現できなくなるので、スミスマシンデッドリフトは難易度が高くなります。
フック付け外しの動作が意外と面倒
スミスマシンには大きく分けて2種類があり、バーを握った状態で手首をひねることでフックを外すタイプとラックに乗った状態を外すことができるフリーウエイトに近いタイプがあります。
手首をひねってフックを外すタイプ
YouTubeより
ラックに乗った状態を外すタイプ
YouTubeより
後者のタイプがあればフリーウエイトに近いスミスマシントレーニングが可能ですが、ほとんどのジムには前者の完全に軌道が決まっているタイプのスミスマシンが設置されています。
そのため始めと終わりに毎回手首をひねり、フックにかける動作が必要で案外面倒な動作になり、ちょっとしたストレスになります。
重量が増えれば増えるほどフックから外す動作のストレスが強くなっていき、リストラップを巻いている場合は巻き具合が弱まったり、高重量を扱うのが難しく感じることでしょう。
踏ん張りにくく腰への負荷が高まる
スミスマシンデッドリフトは軌道が決まっているため、踏ん張りにくく特にメインターゲットであるハムストリング(太もも裏)への負荷がかなり軽減されてしまい、腰への負荷が良くも悪くも高まってしまいます。
フリーウエイトの場合はバランスを保つために身体全体を使って踏ん張りやすく効く筋肉が広範囲になります。
さらにデッドリフト初心者の場合はスミスマシンデッドリフトでデッドリフトのやり方を把握してないのに軌道が確保されていることから何となくで出来てしまう危険性も潜んでいます。
もし腰(脊柱起立筋)への負荷を高めたいならスミスマシンデッドリフトもこなすのもありですが、腰を鍛えるためにあえてスミスマシンデッドリフトを行うのは効率的とは言えないので他のメニューを取り入れるべきです。
スミスマシンデッドリフトのやり方
スミスマシンデッドリフトのデメリットを把握したうえで、どうしてもスミスマシンしかないジムに通っているなどの理由からスミスマシンデッドリフトにトライしたい場合はしっかりやり方を知っておくことが大切です。
スミスマシンデッドリフトの基本動作
- バーベルの高さをすねの辺りで固定する
- ウエイトを取り付けて重さを調整する
- バーベルを握り、膝を曲げて腰が丸まらないようにフォームを固める
- 膝を伸ばして、ウエイトを持ち上げていく
- 身体がまっすぐになるまでウエイトを持ち上げたらゆっくりと膝を曲げていく
- これを繰り返す
※6回~12回3セット~5セットを目安にトレーニングしましょう
注意点としては絶対に腰が丸まらないようにしてください。ただでさえ腰に負荷が大きくかかるデッドリフトです。スミスマシンの場合はさらに腰への負荷が高まるので要注意です。
特別な理由がない限りフリーウエイトのデッドリフトで鍛えよう
スミスマシンデッドリフトをやらない方がいい理由3つ
- 機械に合わせた動きをしなければいけない
- フック付け外しの動作が意外と面倒
- 踏ん張りにくく腰への負荷が高まる
スミスマシンデッドリフトは正直なところ上記の3つの理由からおすすめではありません。
特別な理由がない限りはスミスマシンデッドリフトよりもダンベルまたはバーベルを使ったフリーウエイトのデッドリフトで身体を鍛えましょう。
思わぬケガや非効率なトレーニングになりかねません。
どうしてもスミスマシンデッドリフトにしかトライできない場合はデメリットを把握したうえで、やり方をしっかり知ってからトライしましょう!